中国、台湾、韓国など日本に近いアジアの国々に一人でも多くの若者が出向き、現地の人々と直接交流して、世界、日本、そして自分自身の未来を考えることができるように、私は近畿大学の文芸学部、そして2016 年に新設された国際学部で、中国語の教学に携わってきました。グローバル化の進展に対応しつつ、中国語の専攻コースを維持存続させるためには、実用的な教育を充実しなければなりません。そこで、ビジネス中国語および中国語検定対策の方面で顕著な成果を挙げてきた魏名婕先生に、長年にわたってネイティブの兼任講師として本学の教員スタッフに加わっていただいています。
魏先生は、初歩段階から中国語新聞作成の課題を出すなど、形式にとらわれない授業を展開し、学生のモチベーションと可能性を引き出すことが巧みです。
知らないうちに中国語が身につく、親しみやすくて楽しいと、その授業は学生から好評を得ています。一人ひとりの学生を親身になって指導する魏先生のおかげで、中国語コースの学生は積極的に中国や台湾へ留学に出向くようになりました。また帰国後、HSK や中検の上級試験に合格し、その資格を卒業後の進路選択に生かすという定式が成立しています。このたび、魏先生は語学教室「青藍学園」を「青藍コミュニケーションズ」として一新されるとのこと。これまで中国語教育の課題について啓発を受け、また協力を得てきた者として、心からのエールを送り、益々のご発展をお祈りする次第です。